◇ データベースマーケティングとは
お客様との良好な関係を構築することを目的とし、顧客データベースを活用しお客様の属性に合せたアプローチを行うことをデータベースマーケティングと言います。
名簿等を利用して無差別にDMなどを送付するダイレクトマーケティングとは区別されます。
◇ お客様を育てる
お客様が来店し、商品やサービスを購入した時点からお客様とお店の関係が始まります。このお客様をお得意様に育てるためにデータベースを活用した関係構築を行います。また、お得意様になっていただいたお客様に満足していただき、継続的に来店いただくための戦略も重要です。
◇ RFM分析
お客様のデータを作るときに管理すべき項目は何でしょう。データベースマーケティングでは一般的にR(Recency:最新購入日)F(Frequency:累計購入回数)M(Monetary:累計購入金額)の3つの指標を用いて分析します。特にRとFは重要で、お客様をいくつかのレベルに分類しそれぞれのセグメントに属するお客様毎に異なるアプローチを行います。例えば最近購入された購入回数の多いお客様はお得意様に対するアプローチを、購入回数は多いが、最終購入日が離れつつあるお客様には何らかの不満を持たれているお客様としてのアプローチを行ないます。もちろん、業種・業態で判断基準やアプローチの方法は異なります。
◇ 顧客情報の獲得
データベースマーケティングを行う場合、お客様の情報が必要です。お客様の属性情報(名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日等)と購入記録(購入日、購入品目、購入単価、購入金額など)来店記録などの取得方法や記録方法を検討し実践する必要があります。また、情報提供の手段や内容についての要望を把握し要望に沿った情報提供を行うことや、情報提供を望まないお客様への対応も重要です。個人情報の取り扱いについても細心の注意を払う必要があります。
◇ 大切なのは
データベースマーケティングを実践する際最も大切な事は、お客様の立場で考え、行動することです。また、お客様との良好な関係を構築するという本来の目的を忘れ、「売らんかな」の態度と思考でデータベースを活用してもいい結果にはなりません。